2018.04.02
2018年4月2日
ブレインケア株式会社
OQTA株式会社
この度OQTA株式会社は、認知症予防ソリューションや医療データ解析を提供するブレインケア株式会社(東京都世田谷区、代表取締役 山本大輔、以下当社)と業務提携し、独居における高齢者の認知機能の変遷など高齢者の社会性に関する研究を共同で開始します。
■業務提携の詳細
内閣府によると、65歳以上の高齢者のいる世帯は、2014年現在、23,572千世帯と全世帯(50,431千世帯)の46.7%を占めています。子供との同居率をみると、1980年にほぼ7割であったものが、1999年に50%を割り、2014年には40.6%となっており、子どもとの同居の割合は大幅に減少しています。一人暮らし又は夫婦のみの世帯においては、ともに大幅に増加しており、1980年に3割弱であったものが、2004年には過半数を超え、2014年には55.4%まで増加しています。(※1)
その一方、男性では就労および家族とのやりとりが、女性ではグループ活動への参加頻度がその後の認知症を伴う要介護認定に最も強く関連しているといった研究(※2)もあります。つまりコミュニケーションの多寡が認知症予防に関わってくると考えられる一方、高齢者の独居率が高くなっている背景があります。
このような背景を踏まえ、ブレインケアは「少子高齢化社会にワクワクをつくる」という理念のもと、シニアに特化した認知機能や運動データを解析することで軽度認知障害(MCI)に至るまでの過程の可視化に取り組んでいます。認知機能トレーニングを目的とし画像解析技術を基盤とする脳波測定の研究開発や、脳トレ冊子『認活道場』では後期高齢者の認知機能改善を図りつつ、高齢者に特化した健康データ調査やデータ解析を行っています。
OQTA社は“思いを顕在化し、インフラ化する” というスローガンを掲げ、人が人を思う気持ちを体現する鳩時計型デバイス「OQTA Clock」を展開し、顔を合わす機会が少ない家族間のコミュニケーション促進を行なっています。
今回の業務提携を通じて、独居高齢者の心理的変遷や社会参加活動のデータを取得・解析することが可能となります。得られた知見を元に今後のサービス開発に活用することで、高齢者のQOLの向上を推進してまいります。
■関係各機関
【ブレインケア株式会社】
所在地 : 東京都世田谷区北沢5丁目11-13
事業内容 : 認知症予防ソリューションの開発運営
ホームページ : https://braincare.jp/